あの人気商品を紐解いていきましょう。
どうも皆様。
記事をご覧くださり誠にありがとうございます。
さて、2021年の5月に開催された「GW DAYS VS 5.11 DAYS」のビッグセールはお楽しみいただけましたでしょうか?
本日は、そのセールで最も販売された5.11Tacticalの大人気商品をご紹介いたします。
56100 TacTec Plate Carrier
この商品は、日本ではなじみがないためイメージがつきにくいかもしれませんが、自らに脅威を及ぼす弾丸や破片から体の急所を守るために鎧として使用することができます。胴体部分の急所・重要器官を守る程度の布面積となっておりますので、傷を負わないため鎧ではなく致命傷を少しでも軽減するための鎧とお考え下さい。
しかしながら、この商品自体には銃弾を防ぐ性能は持たされておりません。内部に銃弾を止める素材や飛散する破片を止める素材を挿入することで、初めて効果を発揮します。
上記の写真のように、脅威にさらされるプロフェッショナル達の生存率を少しでも高めるために活用される大事な鎧です。この鎧があるが故に命拾いしたプロフェッショナル達が多数おられると思われます。
5.11Tactical Japanのヘッターメニューの「プレートキャリア&ベスト」から閲覧することができますが、ほとんどの方は「こんなもの日本じゃ使わないだろう…。」と思うかもしれません。
我々からのご提案
この急所を守るための鎧でございますが、プロフェッショナルの命を守る以外にも使い道がございます。
それは、加重ベストとして活用することです。
普段は、弾を止める素材を挿入するものですが、ウェイトプレートという重りを挿入することにより加重ベストに早変わります。もともとプロフェッショナルの命を守り任務を遂行するためのものですので、耐久性抜群、圧倒的装着感、何より見た目が格好いい加重ベストとなります。
やはり形から入る事は大事だと思われますので、「格好いい」という要素も大事でございます。
安価な加重ベストでは、身体の動きでベスト自体が上下に暴れたり、縫い目がほつれたり、重りとなる素材の角が身体に食い込んだり、ショルダーパットが伸び切ってしまったり、最悪ちぎれたりして脱落も考えられます。脱落して重りとなる素材が脚の指に落ちてしまったときは目も当てられません。
このように懸垂や腕立て伏せ、スクワットのようなジムナスティック(自重トレーニング)の負荷の向上させることができます。
The ”MURPH”
5.11Tacticalのプレートキャリアは世界中で加重ベストとして活用されており、その地位を築きあげたのがこの「MURPH」というトレーニングです。
MURPHはローンサバイバーという映画の実話で、レッドウィング作戦で殉職したNAVY SEAL’sのマイケル・P・マーフィー中尉(享年28歳)が考案したトレーニングメニューで、生前は「BODY ARMOR」と名付けられており、彼が大好きであったメニューとされております。2005年の8月18日にCROSSFIT.comが彼の死を悼み、マイケル・パトリック・マーフィー中尉の名前をとって「MURPH」というメニューを彼の29歳の誕生日に確立しました。CROSSFITの世界大会であるCROSSFIT GAMESの2015年にメニューの一つとしてMURPHが実施され5.11TacticalのTactec plate carrierが使用されました。
The"MURPH"
1.6㎞走
100回懸垂
200回腕立て伏せ
300回スクワット
1.6㎞走
以上のメニューを男性は20LBS、女性は14LBSのプレートキャリア(防弾チョッキ)を着用して実施する体力・筋力・精神力が試されるメニューとなっております。映画アメリカンスナイパーの主人公となったクリスカイルがデザインした5.11Tactec Plate CarrierにWeight Plateを搭載し、前述のハードなメニューをこなします。懸垂・腕立て伏せ・スクワットで各部の筋肉は悲鳴を上げ、プレートキャリアを着用していることで身体に熱がこもりおびただしい量の汗が流れ、満身創痍の身体で走る1.6kmは永遠の時間に感じ、何度もこのメニューから脱落したいと思うほど心が悲鳴を上げるメニューになっております。
アメリカの祝日には5月の最終月曜日がメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)という祝日になり、殉職した軍人を追悼する祝日になっております。この日にMURPHに挑戦して、彼が好きだったメニューを身体で感じ英霊の凄みを自分の身体で体感し、殉職した英雄を追悼するという方々がおられます。このトレーニングメニューは普段から体を鍛えている鍛えていない関係なく、自分でこなすことができる運動にカスタムしたり回数を減らしたりなどして、老若男女問わず終わらせることを目標に挑戦しておられます。
規定の動き(作法)ばかりを重んじるのではなく、達成しようする精神(心)が大切とされております。
さて、この記事を読んで興味やこみ上げる何かを感じた方は迷う必要はありません。
Tactec Plate Carrierを手に取り立ち上げる時です。
来年は記事を読んだ皆様と共にMURPHができることを楽しみにしております。
この動画は緊急事態宣言が発令されていない時期に撮影されております。
※この記事を書いたスタッフもMURPHを終わらせてから記事を執筆しております。
※CROSSFIT GAMESというCROSSFITの世界大会では2015年~2016年に2年連続で種目の一つとしてMURPHが実施され、5.11TacticalのTactec Plate Carrierが採用されました。耐久度はもちろんの事、着け心地やクッション性、ホールド感が評価された結果だと考えられます。また、種目は変わりますがCROSSFIT GAMES2018では種目は変わりますが、THE BATTLEGROUNDという種目でAll Mission Plate Carrierが採用されました。